副題名:生きる喜びをうたい続けた詩人 著者名:下定雅弘 出版社:角川学芸出版 発行年:2012(平成24)年06月23日 言語:日本語 陶淵明といえば、世俗を捨て悠然と暮らした隠逸詩人というイメージが強いが、果たしてそれは本当の姿なのだろうか。その詩からは、農夫として生きることを選んだ彼が、生きている今を楽しむことで、官界への未練と死への恐怖を乗り越えた様子がありありと読み取れる。後世、陶淵明を慕った白楽天との対比により、ふたりの詩人がうたい続けた喜びを追い、新たな詩人像を描き出す。
単行本: 255ページ
寸法: 19 x 12.8 x 2 cm
『陶淵明』
副題名:〈距離〉の発見 著者名:釜谷武志 出版社:岩波書店 発行年:2012(平成24)年09月28日 言語:日本語 酒を愛する田園詩人、隠者という典型的な淵明像は、魯迅が指摘したように一面的な捉え方にすぎない。では、淵明詩の「新しさ」と真価はどこにあるか。「望」と「見」、「悠然」と「悠々」等の語の使い分けに着目し、風景だけでなく自身をも距離を置いて眺める独特の「視線」や空間把握が可能にした自由さやゆとり、ユーモアを分析する。
単行本: 200ページ
寸法: 20 x 13.6 x 2.8 cm